slee-Pi – ラズベリーパイ用電源管理/死活監視モジュール
ラズベリーパイ用電源管理/死活監視モジュール「slee-Pi」
slee-Pi(スリーピー)は、ラズベリーパイ専用に開発された電源管理・死活監視モジュールです。ボタン電池バックアップのRTC(RealTime Clock、リアルタイムクロック)を搭載、DC 6~24Vの幅広い電源に対応し、ラズベリーパイの安定稼動に加え、間欠(タイマー)動作や死活監視が可能です。これら機能はLinux上で動作する弊社提供の専用ツールで設定が可能で、ハードウエアを意識することなく御利用いただけます。
※上記は「slee-Pi 3」の定価です。複数台購入される場合は、バルク販売をご検討ください。
- 特長
- 関連情報
- slee-Piブログ
- よくあるご質問
-
ラズパイ専用設計、豊富な事例と周辺機器で開発を効率化
ラズベリーパイは2012年の販売開始から年率40%増で出荷が続く、世界的に最も普及しているシングルボードコンピュータ(SBC)です。様々な周辺機器やドキュメント、コミュニティも充実しており、近年では本来の教育用途だけでなく、業務用途でも幅広く活用されています。slee-Piはラズベリーパイ専用に設計されており、組立・接続が簡単で、ハード開発に不慣れな方でも迅速に効率的な開発が可能です。
-
リアルタイムクロック内蔵、間欠動作で低消費電力稼動を実現
ボタン電池バックアップのリアルタイムクロック(RTC)を搭載、電源オフ状態からラズパイを指定日時に起動(コールドブート)できます。また、ラズパイを起動しない状態での本体消費電力は約10uAで、10分間隔での起動/終了といった間欠動作(タイマー動作)設定により、太陽光パネル稼動時などの低消費電力運用を実現します。(弊社試算では、10分間隔での間欠動作で、消費電力は約80%削減されます。)
-
電源を強化、本体 / サービスの死活監視や自動での復旧を実現
DC 6 ~ 24Vの幅広い電源に対応し、それらを基板上で5Vに変換してピンヘッダ経由で供給することでラズパイ本体の安定した稼動を実現します。また、電源電圧値やラズパイ本体のハートビート(heartbeat)、常時稼動ソフト(サービス)の監視等ができ、ラズパイ本体の反応が無い場合の強制的な電源断やその後の電源の再投入などの設定も、弊社提供ユーティリティソフトから容易に可能です。
内容物(slee-Pi 3)
備考
slee-Piシリーズは、ハードウエア構成等により以下のバージョンが存在します。
- slee-Pi 3
-
2020年8月3日販売開始
RTCのボタン電池バックアップ、外部入出力端子、電源(2系統)それぞれの電圧監視機能など追加
※slee-Pi 3の詳細はこちらを参照ください。(ハードウエア、ツールは他のslee-Piシリーズと異なります)
※外部入出力端子の使用には基礎的な電子回路の知識が必要です、詳細はお問い合わせください。
※動作確認済みラズベリーパイ(RaspberryPi)A+ / 3A+ / B+ / 2B / 3B / 3B+ / 4B(2GB、4GB、8GB)
- slee-Pi 2 Plus
-
2018年10月24日販売開始(2021年6月生産終了、製品組込ユーザー等へのサポートは継続します)
slee-Pi 2に外部入出力端子を追加、外部入力による起動と強制電源断、外部機器のON/OFF等が設定可能
※価格はslee-Pi 2と異なります(税別 14,000円)
※外部入出力端子(CN3、CN4)が使用可能な点以外は、slee-Pi 2とハードウエア、ツールは同一です。
※外部入出力端子の使用には基礎的な電子回路の知識が必要です、詳細はお問い合わせください。
※動作確認済みラズベリーパイ(RaspberryPi)A+ / 3A+ / B+ / 2B / 3B / 3B+
- slee-Pi 2
-
2017年5月17日販売開始(2021年6月生産終了、製品組込ユーザー等へのサポートは継続します)
slee-PiにGPIO切替機能等を追加
※slee-Pi 2の詳細はこちらを参照ください。(ハードウエア、ツールは他のslee-Piシリーズと異なります)
※動作確認済みラズベリーパイ(RaspberryPi)A+ / 3A+ / B+ / 2B / 3B / 3B+
- slee-Pi
-
2015年4月28日販売開始
旧機種、販売終了(製品組込ユーザー等へのサポートは継続します)
電源断時にラズベリーパイを自動でシャットダウン(簡易UPS初級編)
slee-Pi 2と角型乾電池(006P型 9V)を使って簡易的なUPSを実現します。主電源として12VのACアダプタを想定し、主電源が何らかの理由で停止(ブレーカ落ちた、停電など)したことをslee-Pi 2の電源電圧モニタリング機能で検知、角型乾電池の電力でシャットダウン処理を実行します。
その他、slee-Pi(スリーピー)を使用したブログを以下にご紹介します、開発の際のご参考になれば幸いです。
-
電源OFFのラズパイからセンサーデータを取得するバッチを作る
-
電源管理/死活監視モジュール「slee-Pi 3」の使用GPIO変更
-
電源管理/死活監視モジュール「slee-Pi 3」使用I2Cアドレス変更
-
watchdog timerでのプロセス監視【異常動作検知ー実装編】
-
watchdog timerでのプロセス監視【異常動作検知による監視】
-
watchdog timerでのプロセス監視【正常動作検知による監視】
-
watchdog timerでのプロセス監視【OOM状態からの即時復帰】
-
間欠動作でラズベリーパイの消費電力を削減
-
RaspberryPiをSMSで起動してみる
-
電源管理/死活監視モジュール「slee-Pi 3」の基本機能の使い方
-
電源管理/死活監視モジュール「slee-Pi 3」のセットアップ
-
slee-Piを使った間欠動作(タイマー動作)と死活監視
-
外部入力端子付slee-Pi 2(slee-Pi 2 Plus)の動作
-
Pi-FieldとEnOceanを使って電源レス温度測定システム
-
ラズパイを10分間隔で起動して3G経由でツイート
-
3GPi とラズパイで家庭の消費電力量をグラフ表示する
(スリーピー)について
- 動作確認済みラズベリーパイ、slee-Piを使用した事例のブログなどの情報はありますか?
-
slee-Piの動作確認済みラズベリーパイや同梱品等の情報は、以下を参照ください。
https://mechatrax.com/products/slee-pi/#relation
slee-Piを使用した事例のブログは、以下を参照ください。
https://mechatrax.com/products/slee-pi/#blog - 設定どおりに動作しません。
-
下記をご確認ください。
※slee-Piシリーズには複数のバージョン(こちらの備考欄参照)が存在しますのでご注意ください。
- ・slee-Pi本体(基板)がピンソケット(40pin)にしっかり差し込まれているか
- ・slee-Pi本体に対して十分な電源が供給されているか(12V2A以上を推奨)
- ・ディップスイッチ、ジャンパ等、正しく設定されているか
- ・slee-Piのバージョンに対応したソフトウエアがセットアップされているか
- ・RTCの時刻合わせは正常になされているか
- ・ラズベリーパイシャットダウン時もslee-Piに電源供給されているか
- 電源投入時、ラズベリーパイが自動的に起動する場合と起動しない場合があります。(slee-Pi 3以外)
-
slee-Piに搭載されているバックアップキャパシタが空になっているかどうかで、電源投入時の挙動が異なります。slee-Piのバックアップキャパシタが空になっている場合、slee-Pi上の設定が初期化されますので、電源復活時に自動起動します。バックアップキャパシタについてはこちらも参照ください。
- ラズベリーパイ再起動後、時刻がずれています。(slee-Pi 3以外)
-
slee-Piが電源(ACアダプタ、電池等)に接続されていれば、ラズベリーパイのシャットダウン後も時刻が保持されますが、slee-Pi単独では内蔵のバックアップキャパシタ満充電時から3時間程度の保持しか出来ませんのでご注意ください。
※時刻合わせしたslee-Piを別のラズベリーパイに差し替えする際などの簡易時刻保持的な位置づけです、満充電には全く充電されていない状態から10分程度かかります。(2分程度の充電でも数分間の保持は可能です) - 3GPiや4GPiとslee-Piを併用する場合、電源はどのように接続するのが良いでしょうか?
-
slee-Pi の電源入力を使用してください。