ADPi – ラズベリーパイ用高精度A/D変換モジュール
ラズベリーパイ用高精度A/D変換モジュール「ADPi」
ADPi(エーディーパイ)は、ラズベリーパイ専用に開発された高精度A/D( Analog-to-Digital )変換モジュールです。高精度計測の為の温度特性に配慮した電圧リファレンスICの搭載、出荷時校正(キャリブレーション)データのEEPROMへの格納、OSから容易に操作が可能な専用ソフトウェア環境の提供など、研究開発やビジネス用途で要求される高精度のアナログ電圧計測をラズベリーパイで実現します。
※上記は定価です。複数台購入される場合は、バルク販売をご検討ください。
- 特長
- 関連情報
- ADPiブログ
- よくあるご質問
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ラズパイ専用設計、豊富な事例と周辺機器で開発を効率化
ラズベリーパイは2012年の販売開始から年率40%増で出荷が続く、世界的に最も普及しているシングルボードコンピュータ(SBC)です。様々な周辺機器やドキュメント、コミュニティも充実しており、近年では本来の教育用途だけでなく、業務用途でも幅広く活用されています。ADPiはラズベリーパイ専用に設計されており、組立・接続が簡単で、ハード開発に不慣れな方でも迅速に効率的な開発が可能です。
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業務用途で要求される高精度アナログ電圧計測をラズパイで
ラズベリーパイにはアナログ信号を直接入力できない為、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換モジュール(基板)等がこれまでにも製品化されていますが、特に研究開発やビジネス用途で要求される高精度の計測用途向けラズパイ専用A/D変換モジュールについては世界的にも殆ど製品がありませんでした。これら現状、ならびに弊社ユーザーへのヒアリングに基づき開発されたのが「ADPi」です。
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電圧リファレンスIC搭載、出荷時校正データをEEPROMに格納
精度の高い計測の為に電圧リファレンスICを搭載しA/Dコンバータに対して安定した基準電圧を供給、計測時の誤差を最小限にする為に温度特性に配慮した電圧リファレンスICを採用しています。また、A/Dコンバータの校正(キャリブレーション)を製品個別に実施し校正データを搭載EEPROMに格納、これらの値は確認ならびに自身での校正に随時活用でき、個体差に左右されずより正確な測定が可能です。
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専用ソフトウェア環境を提供、iioサブシステムの利用も可
Raspberry Pi OS 向けの専用ソフトウェアパッケージを弊社サイトより提供、OS から容易に操作が可能です。また、カスタムKernelを使用すればiioサブシステムを利用でき、OSとの親和性も高まります。
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外部出力端子を搭載し、接続したセンサのON/OFFが可能
OS側から電源のON/OFFが可能な外部出力端子を搭載しており、消費電力削減の為にセンサーを測定時だけONする等も可能です。また、同機能を活用して測定前のセンサーのプレヒート等も可能です。
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4G通信モジュール等、弊社ラズパイ周辺機器との併用可
国内の様々な企業、大学等研究機関で豊富な採用実績をもつ弊社「4GPi(4G通信モジュール)」、「slee-Pi (電源管理/死活監視モジュール)」等ラズパイ周辺機器との併用が可能です。
内容物(ADPi Pro)
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ADPi Pro本体
1個
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基板固定用六角スペーサ(M2.6)セット
4セット
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同梱資料
1部
ピンヘッダは40 pinです。
ラズベリーパイ本体は付属していません。
その他、ADPiに関する不明点はこちらからお問合わせください。
備考
ADPiシリーズは、現状以下のとおり(1機種)です。
- ADPi Pro
- 2017年12月18日販売開始
A/Dコンバータに24bit分解能 Analog Devices社 AD7794採用、入力0~5V(Max)、差動4ch入力、出力データ・レートは、4~470Hzの周波数範囲でソフトウェア制御可
※ADPi Proの詳細はこちらを参照ください。
※電源ノイズを低減しラズベリーパイ本体に十分な電源供給を行う為、slee-Piとの併用を推奨します。
※動作確認済みラズベリーパイ(Raspberry Pi)A+ / 3A+ / B+ / 2B / 3B / 3B+ / 4B(2GB、4GB、8GB)
※slee-Piと併用しない場合、4BについてはADPi Proの端子台が物理的に干渉しますので、ご注意ください。
ADPiブログ
ADPiを使用したブログを以下にご紹介します、開発の際のご参考になれば幸いです。
(エーディーパイ)について
- 動作確認済みラズベリーパイ、ADPiを使用した事例のブログなどの情報はありますか?
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ADPiの動作確認済みラズベリーパイや同梱品等の情報は、以下を参照ください。
https://mechatrax.com/products/adpi/#relation
ADPiを使用した事例のブログは、以下を参照ください。
https://mechatrax.com/products/adpi/#blog - 手持ちのセンサは出力が差動ではなく1本しかありません.接続できますか?
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ターミナルの負入力とGNDを接続し、正入力にセンサからの出力を接続してください。
- 5個以上のセンサを使いたい場合.どうしたらよいですか?
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ADPi Proは2台まで同時使用が可能(最大8個のセンサーを接続可)となってます。
- 5V電源が必要なセンサは接続できますか?
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ADPi Proのセンサ用電源出力は12Vですが、ADPi Pro用センサ電源5V出力用アタッチメントで使用可能となります。
- 24V電源が必要なセンサは接続できますか?
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ADPi Proのセンサ用電源出力は12Vですので、別途電源をご用意ください。
- センサの電源は何Aまで供給できますか?
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各チャンネルあたり50mAまで供給できます。
- 屋外で使うためケースが必要ですが提供されてますか?
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使用状況次第でサイズや防水性能も異なりますのでケース単体では提供しておりません。屋外用途を想定したラズパイ防塵防水IoTゲートウェイ「Pi-protect」、太陽光パネル等を備えたラズベリーパイ屋外稼動キット「Pi-field」を提供してますので御検討ください。
- 避雷器は内蔵していますか?
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内蔵していませんので、お客様での対応をお願いします。