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【トラシュー】ラズパイ+slee-Pi3が再起動を繰り返す?

【トラシュー】ラズパイ+slee-Pi3が再起動を繰り返す?

※本記事は自社製品の slee-Pi3 に関するトラブルシューティングの記事です。

「slee-Pi3を接続したラズパイが意図せず再起動を繰り返してしまう」というお問い合わせをいただくことがあります。本記事ではその原因と対処方法について説明します。

要点

◆ 事象内容

slee-Pi3を接続したラズパイが1分間隔くらいで再起動を繰り返してしまう。

◆ 考えられる原因

slee-Pi3による死活監視(ウォッチドッグ)機能により、slee-Pi3がラズパイの電源再投入を繰り返し実行してしまっている。

◆ 対処方法

slee-Pi3基板のハードウェアリセット(slee-Pi3基板電源ON状態で ジャンパーJP4 をReset位置に入れる)を実行し、slee-Pi3基板の初期化を行うことで死活監視機能を一時的に無効化する。slee-Pi3 リセットピン(JP4)

slee-Pi3基板のリセットが完了したら、ラズパイにslee-Pi3のパッケージをインストールしてください。 slee-Pi3 ソフトウェアセットアップ

補足(slee-Pi3の死活監視機能の仕組み)

slee-Pi3パッケージをインストールしたラズパイはslee-Pi3基板に対して定期的にハートビート信号を送信しています(ラズパイ上で sleepi3-heartbeat.service というサービスが動作しています)。

ラズパイからのハートビート信号が途絶えるとslee-Pi3基板はラズパイの異常とみなし、電源の再投入を実行します。

slee-Pi3基板の死活監視機能は出荷時点では無効になっていますが、slee-Pi3パッケージを入れたラズパイを起動したときに有効化されます。

そのため、例えば死活監視機能が有効化されたslee-Pi3基板に、slee-Pi3パッケージがインストールされていないラズパイを接続するとした場合は、ハートビート信号が送信されないため、死活監視機能の動作によりラズパイの電源再投入が繰り返し発生することになります。

この状態を解消するためにはslee-Pi3基板のハードウェアリセットにより死活監視機能を一時的に無効化して、ラズパイのslee-Pi3ソフトウェアセットアップを実施します。

slee-Pi3 の死活監視機能の仕組み

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